確定申告の記帳をしてて、たまに登場する謎の項目として、
クレジットカードの「年会費」があります><
せっかく経費毎にカードを分けてるのに、このせいで
一括計上出来ないじゃないか~(大して手間変わらないんですがw)
とか毎年思うんですが、
この年会費って果たして経費になるのか?
という部分を説明していきます。
クレジットカードの年会費は、個人か事業向けかで扱いが変わる
率直に言うと
- 法人(もしくは事業向け)カード → 経費になる
- 個人のカード → 経費にならない
というのがざっくりな分け方ですが、
そもそも、個人向けのクレジットカードが事業利用を認めてない場合が多いんで、
その辺の謎な部分はひとまず置いといての説明です。
事業向けのカードの場合
そもそも経費の決済のために導入してるはずなので、
円滑な支払いシステム利用料って認識なんで経費でなんら問題ないです。
この場合は厳密な決まりは無いですが、
経費科目的には「支払手数料」あたりが妥当じゃないかなと思います。
※おっきい会社だと諸会費としたりするらしいですが、まぁこの辺に正解は無いと思います。税額同じだし。
年1くらいでたまに引き落としに混じって来たら↓こんな感じの処理で良いかと
按分が妥当なパータン
一人法人とかだとあるかなと思うのが、法人カードだけど
一定数、個人の買い物が含まれてる場合には、
按分して計上するのが1番安全だろうなと思います。
個人名義のカードの場合は経費外
個人名義で契約しているカードの場合には、
個人事業主向けカードを除いて全部経費にならないと思っておくのが妥当かなと思います。
仮に事業用の決済にしか使っていなかったとしても、
「でもそれ正式な事業用カードじゃないじゃ~ん」
とかつつかれても面倒なんで、すっぱり諦めとくのが得策じゃないかと。
個人名義でも経費にできそうなパターン
例えば従業員に経費の一時払いのためにカードを用意してもらって、
完全にその用途で使っているんであれば、経費にしても問題無いのでは?と思います。
※昔、会社員だった頃、経費用に何個かカード作らされました。
年会費無料の内に潰れたんで、その先払うつもりあったのかは分からんのですが^^;
この辺はカードの規約とかもあって複雑そうなんで、
よくわからないものは税務署に聞きに行ったらだいたい解決しますんでそっちに任せます^^;
個人名義でも経費にできそうなパターン2
こっちは出来そう、というよりも出来るパターンです。
1人法人の場合には多いんじゃないかと思うんですが、
法人化しても個人事業のときのカードのまま決済してる場合。
※毎月引き落としのサービスなんかではよくあるかと。
あくまで全部事業用に使ってると言うのは先の通りですが、
判断基準的には税務調査が入った場合に完璧に説明できればOKという認識です。
経費にしない場合のカード年会費の記帳
白色申告であれば単に集計しなきゃ良いだけなんですが、
青色申告の場合預金の動きを付けるので、
経費でないけども記帳はしなくてはいけない場合が多いはずです。
その際には「事業主貸」で記帳すればOK。
プライベートの出費ですよ~的な科目です。
これで経費には算入せず預金口座の動きだけを残せます。
さっきの振替伝票の例だと↓こう変わる感じです。
迷ったら無視しちゃえば良いんじゃないかなと
というわけでかなりざっくりな説明になっちゃいましたが
- 法人(もしくは事業向け)カード → 経費になる
- 個人のカード → 経費にならない
と考えとけばまず怒られることは無いです。
なんでも経費にぶっこむよりは、
迷うくらいだったら無視(経費にしない)くらいのほうが、
心持ち安心で良いと思います。
税務署は7年遡ってつつけますんで、
迷いを捨てて浮いた時間でそれ以上稼いだほうが精算的かな~と、
まぁ税務上は褒められたもんではないですが、現実的にはそっちのが良いよな~とか思ってます。