せどりの仕入れと言えば基本的にはクレジットカードで行ってる人がほとんどのはず。
で、年末時点で確定申告だ~と焦った時にクレカの分ってどう処理するんだ?
と最初は頭を悩ませると思うんですが、
知ってしまえばなんてことは無いので、その辺を解説していきます。
確定申告の記帳はあくまで発生主義
発生主義、と専門用語チックな表現なんで一見イミフなんですが、
簡単に言えば、「レジでクレカを使ったときの日付で記帳してね」
というのが発生主義です。
なので、引き落としの日付ではなく、実際にクレカを使った日で記帳する、
というのだけ守れば基本的にはOKです。
※白色・青色どちらも
そうなると1個頭を悩ませるとこが出てくるかと思うんですが、
恐らく次のところではないでしょうか?
年をまたぐときのクレカ使用分の会計処理
例えば、
- 1月に引き落としはされたけど、これって前年の12月に仕入れたものなんだよな~
- 12月にクレカで仕入れしたけど、引き落としは来年1月なんだよな~
最初に頭を悩ますのがこの2つのはず。
これ白色申告の場合には現金・預金支払いの区別は無いので
そのまんまカード使用日付で記帳していけばOKなので、↓こんな感じになります。
- 1月に引き落としはされたけど、これって前年の12月に仕入れたものなんだよな~
- 12月にクレカで仕入れしたけど、引き落としは来年1月なんだよな~
赤文字の日付で記帳すればOK(なので前者の方は対象外)。
ただし、青色申告の場合は、預金口座の動きを追わなくてはいけないので、
この記帳方法が出来ないのです。
というわけで、青色申告の記帳をするときには、
次のように記帳していきます。
青色申告の場合の年またぐ場合のクレカ分記帳
青色申告の場合には、支払い金種が現金・預金のどちらなのか分けてやらないといけないです。
が、クレカを使った時点ではこのどちらでも無いので、頭を悩ますんですが、
ここにワンクッション置く事で解決します。
- 買掛金(仕入れの場合)
- 未払金(仕入れ以外の経費の場合)
これを使って実際の記帳はこうなります。
↓今回の例は「仕入れ」なんで買掛金の方を使います。
※今回、貸方・借方の考えは省いてます(たぶんややこしくなるので)
- 1月に引き落としはされたけど、これって前年の12月に仕入れたものなんだよな~
→(前年12月◯◯日 何円 買掛金 で仕入れ)
今年 1月◯◯日 何円 預金口座 から 買掛金を支払った
- 12月にクレカで仕入れしたけど、引き落としは来年1月なんだよな~
→今年12月◯◯日 何円 買掛金 で仕入れ
(来年 1月◯◯日 何円 預金口座 から 買掛金を支払った)
記帳するのは年内分だけなんで()のやつは実際には、今年分には記帳はしないです。
仕入れてない金額まで2重に計上されてしまうのでは?
と少し心配になるかもですが、会計ソフトで「買掛金・未払金」を使った場合には
↓こんな感じの集計になります。
- 今年 1月◯◯日 何円 預金口座 から 買掛金を支払った(取り崩すとか言います)
→本年度の仕入額には算入しない(預金の動きだけ記録する感じ)
- 今年12月◯◯日 何円 買掛金 で仕入れ
→本年度の仕入額に算入する(実際の支払いはまだだけど仕入れで経費使ってますと言う感じ)
ちなみに青色申告の場合には会計ソフト使う前提での解説です(無いとまずムリなんで)。
実際の会計ソフトの入力画面で紹介
先程のこの二通りの記帳を会計ソフト(弥生の青色申告)で行うとこんな感じ。
今回は買掛帳から記帳する例です。
↓こんな感じで記入
→(前年12月◯◯日 何円 買掛金 で仕入れ)
今年 1月◯◯日 何円 預金口座 から 買掛金を支払った
→今年12月◯◯日 何円 買掛金 で仕入れ
(来年 1月◯◯日 何円 預金口座 から 買掛金を支払った)
貸方・借方については省いて説明してきましたが、こんな感じで
買掛帳で記帳する場合、だいぶお小遣い帳感覚なので、特に借方・貸方とか分からなくても入力していけます。
※ちなみに買掛帳でなくとも預金出納帳からでも記帳できますので使いやすいのを使えば良いかと。
(どこから記帳しても結果は同じです)
その他のクレカ分の記帳あれこれ
こんな感じでクレジットカードで仕入れた場合の会計処理で、
- 基本は実際にカードを使った日付で記帳
- 年をまたぐ場合は、「買掛金・未払金」で一旦計上する(青色の場合)
というのを知っていればだいたいOKじゃないかなと思います。
その他にクレジットカードにまつわる事として、
- クレジットカードの引き落とし分を一括で計上して楽する
- 分割支払の場合の記帳方法
というのもありますが、コレはまた別で書いておこうと思います。