さっぱり税務や会計のこと分からないから税理士さんに・・・でも料金が・・・という場合や
売上(というか利益)が大きいので税理士さんに丸投げしたい
など、色んな場合があると思いますが、
個人的にはまず最初は途中まででも自分でやってみるのがオススメです。
そして、その後は
- どれだけ手間がかからなかろうと
- 利益が出てなかろうと
税理士さんに丸投げするのが推奨です。
その理由が分かるように、
- そもそも今や確定申告(青色でも)は大してムズくない
- 最初だけでも自分でやるメリット
- 以後、自分でやるか任せるかの判断
について解説、
というか個人的な考えを紹介します。
実際にこの考えでやって、たったの1年でせどりの売上が一桁増えたので、
※ついでに他の売上も増えました。
せどりやってる方ならぜひ参考にしてみてください。
確定申告は今や大してムズくない
確定申告というとなんだか大変そうに思われがちですが、
今は会計ソフトが頭良くなってたり、
せどりの収支は結構単純なんでよっぽどの規模でない限りは、
会計ソフトとグーグル先生(と税務署に相談とか)頼りで出来ます。
帳簿の作成・保管?
数年前に白色申告でも帳簿の作成・保管が義務化して難しくなったと思われがちですが、
そもそも会計処理しようとして会計ソフトに入力したなら勝手に完成するものなので、
白色も青色もさほど手間は変わらないです。
確定申告の手順概要
1.必要書類(証憑)の用意
- Amazon(せどりなら)とかの売上明細(ペイメント画面とか)の印刷
- クレカ明細を集める
- 口座明細を印刷しとく
- 現金レシートを集める
なのでアカウント情報全部教えるから丸投げできないか、税理士さんにお願いしたら即断られた(当たり前か)。
というわけで、ただ集める(揃える)だけなので誰でも出来るし、
逆に税理士さんが付いていようと自分にしか出来ない部分。
ちなみに、大体のものはクレカで処理すると思うので、それなら更に簡単に処理できます。
↓コレが参考になるかと思います。
2.事業の収支内訳表を作る(会計ソフトに入力)
これはお小遣い帳感覚で会計ソフトに入力していくだけです。
最初は勘定科目の仕分けに頭を悩ませると思いますが、
そのへんはグーグル先生に聞いたら全部解決します。
コツは最初は細かいこと気にしすぎずお小遣い帳感覚で入力してある程度の形にして、
不安があればまとめて税務署に聞いてみる(特に料金かからないので)。
経費の勘定科目は色々ありますが、
売上・仕入れ・経費への振り分けさえ間違って無ければ、
税額変わらないので、
とりあえずお小遣い帳くらいの心持ちでナメてかかるくらいで良いと思ってます。
というわけで、小学生以上なら誰でも出来るだろう、と思ってます。
※小学生未満だと算数出来ないんで、入力間違いあってもスルーするかもなので対象年齢は小学生以上。
3.個人の確定申告書を作る(会計ソフトまたは国税庁HPから)
個人事業であれば事業収支=個人の収入となるので、
※副業の場合は、事業収支+会社からの給料=個人の収入
あとは税金から控除してもらえる項目を入力して最終的な税額を計算します。
控除対象の代表的なものは
- 保険料
- 医療費
- 税金関係
とかで、会社員であれば年末に提出させられるアレのことです。
控除項目ごとに計算ルールが違ったりと、むしろこっちのほうがややこしそうですが、
これは会計ソフト(もしくは国税庁の入力フォーム)の案内に沿って入力していけば基本的には完了します。
※なので、やる前から悩むよりまず入力フォーム開いてみるのがオススメ。
そして、ここは別に入力しなくても税額が上がるだけなんで、
分かんない項目は無視するのも1つの手かと。
というわけで、最悪控除を受けないという手段もあるので誰でも出来る。
4.税務署に提出する
後は出来上がった申告書を税務署に提出するだけです。
ちなみに事業所得によっては提出不要の場合もあるけど、
せどりの場合は計算してみないと正確な所得分からなかったりするので、
大丈夫だろ~と思ってても計算してみるのが無難。
↓せどりの場合にうっかりやりがちなやつ
そして、せっかく作ったなら、対象外でも提出しておけば後々安心です。
誰でも自力で出来るという前提
そんなわけで、作業スピードの個人差はあれど、
会計ソフトとグーグル先生のみで、誰でも出来る程度の難易度です。
会計ソフトは必須で、色んなもの出てますが、
↓理由はこれ参考にしてみてください。
というわけで、
まずは自力でやってみたなら、
- 丸投げでも税理士費用を抑えやすい
- その後もっと稼げるようになれる
という大きなメリットが得られます。
最初だけでも自分で申告書作ってみる2大メリット
簡単簡単言ってきましたが、最悪途中までやって断念してもいいかと思います。
とにかく1度でも自分でやる理由の一つが金銭的なメリットで、
それは、後の税理士報酬が安くなりやすい、ということです。
記帳に必要なデータと処理分かってると得
自分でやってると、どうやったら楽できるか考えるはずだし、
そもそもどの紙(というか証憑とか)が必要か、というのが分かってるはずなんで、
税理士さんに渡すデータも自ずと整理されたものになり、
- 打ち合わせが必要な場面が少ない
- 数字データもらってからの税理士さんの作業が楽
という感じで手間が減るので料金的に優遇されやすいです。
実際僕も結構優遇してもらった料金になってます。
※年間で相場の10万ちょい安いようです。
結構最初が勝負だと思う
ここからはあくまで推測ですけど、最初に「この人の大変そうだな~」と感じたら、
その分だけ料金高くなるんじゃないかな、と思います。
僕だったらそうするし、年末の繁忙期でそんなん来られたら面倒いんでフッカケて逃げるか、
バッサリお断りすると思いますし。
そして、
特に困ってない税理士さん程、わざわざ苦労してまで新規客欲しかないだろうな、
というのを考えると、最終的にやってくれるとこ見つかっても
相性悪いって可能性も高くなりそう。
あと、
あとから規模大きくなってきたから料金上がるってのはあっても、
普通に考えて途中から料金下がるってことは無いんじゃないかなと思ってます。
「料金下げてくれ」って言われたら、
「じゃ、他当たれよ」って思っちゃいますもん。
最初に数字で概要分かればやりやすいはず
最初に税理士さんに依頼する時に、
作業的にどのくらい手間がかかりそうか分からない状態なら、
ちょっと余裕持って料金見積もりますよね。
あとになってワリに合わね~ってのは誰だって避けたいでしょうから。
でも、
1回申告書自分で作っておけば、
どの経費がどのくらいの割合で~~ってのがすぐ分かるんで、
事細かにヒアリングしなくても大体察しが付くはず。
というわけで、
まずは自分で申告書作っておけば、その辺回避できるんじゃないかと。
まぁ、そういうのも見越して、初年度はスポット的にやって、翌年から正式料金で、
という場合が多いのかもですが、
結局の所、1回は自分でやるのを推奨するのは、
この料金的なとこよりも次の部分が大きいので、
サラッと流してください。
その後の伸び具合が格段に良くなる
1番の理由は、税理士報酬分をケチるというわけではないです。
1度でも自分でやってみたほうが、
その後の収益の伸び具合も安定具合も格段に良くなるはずだからです。
まず1度でも自分でみると、
- 何がどの経費か?
- 何やったら節税になるのか?
- どのくらい稼いだらどのくらいの税額になるのか?
というのがなんとなくでも分かると思います。
特に「せどり」はモロにキャッシュフロー物なんで、
この辺わかって無いといくら儲かってても苦労することになったりしがちです。
経費だから~と財布のひも緩んでるけど、全部仕入れにしてるとか。
これ全く意味ないです。使えば使うほど首を締めることになります。
長期のことやるタイミングを見逃さずに済む
専業でせどりに取り組んでる方でしたら、
一生単純なやり方だけのせどりで食ってくつもりって無いんじゃないかと思います。
取っ掛かり的にせどりから始めたけど、
先々はもっと色んな事やりたい、とか
自由度も増やしながら収入増やしたいと考えるはず。
となると、
何処かで必ず、長期視野のことも取り組む必要が出てくると思うんですが、
自分である程度の資金繰りとか分かってないと、そのタイミングを見逃したりします。
多いのは↓こんな感じの年末焦るパターン(過去の反省)
年末焦らない体質になっとく
1度でも納税してれば分かると思いますが、少し利益出るだけで結構な額の納税が発生します。
(結構なというのは、感覚的にということですが)
なので決算近くなって思った以上に利益出てる、となった場合すぐに経費のかけどころが見つかればいいですが、
先に分かってればもっと計画的に経費使って先行投資も出来たのに、
というのも往々にして出てくるんじゃないかと思います。
- 実験仕入れ(在庫は一度資産に入るけど)
- 広告費に回す
- 外注や新規雇用での拡大
- 設備投資
等など、挙げればいくらでも出てくると思いますが、
どれも思いつきで出来るようなもんでもないと思うので、
先に準備しときたいですよね。
で、
1番勿体無いのは、年またいでから会計処理始めて、
上手く経費使ってればよかった~と悔やんだところでもう年度変わってると言う場合。
悔やんだところで、次年度はキャッシュ減ったとこからのスタートになるんで、
次の出だしがきつくなったりすることもあると思います。
ちなみに、経費のかけどころ的には、
↓こういう考え方がオススメです。
なんとなくで経費使いまくっても、
節税してるつもりでもただの無駄使いになってたりするので、
あんま一般的に言われてる節税方法はアテにしないほうが良いなと個人的に思ってます。
(中古車とか保険とかそういうやつ)
最終的には自分が決めることなんで
この辺のことは、
良い税理士さんに当たれば色んなアドバイスはもらえると思いますが
(逆に外れるとただ処理するだけ。 ※というかそういうとこはバイバイしたほうが良し)
最終的にどうするか決定するのは事業主である「自分」になるので、
最低限のことは知っておかないと苦労すると思います。
(もしくは無自覚に損したり)
僕はせっかく自営なんで、年々楽にしていきたいなと思うので、
ただ毎回稼げるだけ稼いで、いつまでもその繰り返しという
働きアリより、
キリギリスのがいいなと思ってますが、
ある程度でも自分で会計分かってるんで、
最近はこの辺ちゃんとできてるかな~と思えるようになってます。
以後、確定申告を自分でやるか丸投げするかの判断基準
ここまでの話だと、キャッシュフローとか把握するのにずっと自分でやったほうが良いのでは?
と思われそうですが、
1回やって、なんとなくでも分かったら、
あとは利益の大小に関わらず、税理士さんに丸投げしちゃったほうが良いです。
あえて判断基準を挙げるなら
- 副収入でOKなら、自力で費用浮かす
- 専業もしくは、もっと収入上げていきたいなら丸投げ
この2択だと思います。
副業の場合とかはずっと自力も良いかも
もうこれは価値観人それぞれですが、本業に満足してるけど収入面でもうちょい増やしたい、
ってな感じでなんか取り組んでる場合なら、
そんな躍起になって収入伸ばし続ける必要も無いのかなと思う部分あります。
もちろん、
色々やって副収入の金額増やしつつ手間は減らすというのが理想ですけど、
多分、僕が仮に会社員時代に副業やってたなら、
そんなおっきい金額いらねーからちゃちゃっと小銭稼いで後は遊んでる方が有意義
(先々に投資?んな不安もね~もん。駄目になったらやめりゃ良いし。)
とか思ってるはずなんで、
そういう場合は、自力で確定申告続けるほうが手っ取り早いと思います。
専業もしくは、もっと収入上げてくつもりなら
- どんなに自分で出来ようと、
- どんだけ収入がショボかろうと(むしろそれなら余計に)
なぜならそのほうが勝手にもっと稼げるようになるからです。
経費使い慣れる練習がてら
せどりとかアフィリエイトとかだと、やってる本人はうっかり忘れがちですが、
とにかく初期費用も安いし手軽すぎるんです。
これが、いずれ足枷になってきます。
こっち業界では初期費用かかりがちとか言われるせどりに関しても、
一般的に考えたら手軽すぎるんです。
だから、経費のかけようが全く以て身につかないで、
経費抑えて浮かせようとしやがる(過去の自分)。
こうなると、もう停滞しか無いと言っても過言ではなく、
その先にはほぼ100%死亡が待ってるのです。
利益伸ばすのに節約しか選択肢がない状態だと、
後続にも食われるし、ちょっとした環境変化で吹っ飛びます。
というわけでまずは経費かける練習とか、
時間を買う練習(で時間を資産に変換する)ということで、
税務処理に充ててた時間を金で買ってみる、というのがオススメ。
税理士代が割高に感じても勢いで
そもそも大した手間でない、という場合は
浮いた時間でそれ以上の利益を産めるようになれば良いだけ、
ということで、
なんか体育会系みたいなこと言ってますが、
これはもう「えいや~」で契約してしまえば、
あとはナリで行けるんで、騙されたと思って丸投げするのがオススメです。
※僕も最初に顧問料聞いた時はちょっと躊躇しましたが、
結果的にさっさと丸投げしておけばよかったと後悔。
だってさ、一生せどりだけやってて、
人生バラ色!とか思える人ってまず居ないと思いますし。
※確かにストレス無いけど飽きますよ。
色んな人にせどり教えたりしてて思うのは、
誰しも「せどり」だけを一生やってようと思ってる人はまず居ない、
のとなんか他の柱を立てたい、と漏れなく感じるはず。
けど、何やってわかんないからついせどりにしがみついてしまうんです。
※偉そうなこと言ってますが自分が前そうだったんで。
けど、それ当たり前で、
他のこと知らないんでやりたくても出来ないんです。
だから、時間作って(まずはお金で買って)、
何やったら(何学んだら)効率よく楽できるのか、
というのを知るのに充ててやったほうが良いと思ってます。
これと相まって、
もし税理士代が割高に感じるならなおさらいいキッカケです。
その状況から、税理士代が屁でもないと思えるようになるには、
せどりだけやってても非効率っぽいな、と感じるはず。
そんな感じで危機感を強制的にでも感じたほうが、
新しいことやろうって気にもなれるし、
人から学ぶにしてもちゃんと聞く耳持てたりします。
というわけで、
無理して税理士さんに依頼したら
勝手にその先開けるよ、と思ってます。
で、そもそも税理士さん選びで失敗すると元も子もないので、
選び方やオススメの税理士事務所さんの紹介も参考にしてみて下さい。
会計を自分でやるかどうかのまとめ
恐ろしく長くなりましたが、自分で確定申告するのか、税理士さんに丸投げするのか?
についてまとめると、
- 専業(もしくは独立志望とかもっと伸ばしたい)なら最初だけ自分でやって、あとは丸投げ
※その時の収入に関わらず。 - 副業とかで、とりあえず+αの収入アップがゴールなら自力で(慣れたら大して手間かからない)
最初だけでも自分で会計処理してみることで、
その後の経費の使うタイミングが見えてきたりと、
きちんと自分の舵取り出来るようになれます。
そして、無理してでも税理士さんに経費投げることで、
経費使う練習にもなるし、何より使える時間が増えます。
増えたお金も時間も、次のことに再投資してればどんどん楽できるようになっていくはず。
というのが、
元々はせどり1本の自営業から始めて、
気づけばアレコレやってる僕が思うとこ、
というか振り返って反省する点です。
偉そうなこと書いちゃいましたが元々は、
「新しいことやんの怖いな~・面倒いな~・大変そうだな~・自分には向かなそうだな~」
とか思ってましたw
というわけで、
次の事、時間の投資先とか思いつかね~し、という感じなら
↓ここに登録してもらったら合わせて道が開けるハズ。